プレスリリース

講演レポート: 澤登雅一の医療情報セミナー
「あきらめないがん治療〜高濃度ビタミンC 点滴療法」
〜新しい薬物療法として、また安全な支持療法として期待できる!〜

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2011年5月31日

先進的ながん治療とアンチエイジング医療をご提供する三番町ごきげんクリニック(東京都千代田区)の院長、澤登雅一が、5 月20日の医療情報セミナーにて「新しいがん治療法としての高濃度ビタミンC 点滴療法」について講演しました。セミナーでは、同クリニックの患者様にも治療体験談を話していただきました。

高濃度ビタミンC 点滴療法は、標準治療か代替療法か?

講演冒頭、澤登は、高濃度ビタミンC 点滴療法はこれまでは代替療法と受け取られがちであったが、標準治療にも入り得る可能性をもつ治療法であると定義しました。その上で、同療法が担う2つの役割を紹介。それぞれの役割によって、求められるものや期待できる効果が違うことを説明しました。

  1. 新しい薬物療法
    抗腫瘍効果に対する基礎・臨床研究が進められており、一層のエビデンスが必要ではあるが
    将来的に標準治療になる可能性がある。
  2. がんの支持療法
    ビタミンC が本来もつ栄養・免疫・粘膜保護、抗ストレス、疼痛緩和などに期待できること
    から、がん患者様のQOL(生活の質)改善にむけた治療として期待できる。

エビデンスつくりに向けた東海大学との共同研究

また、澤登は、高濃度ビタミンC 点滴療法を標準治療により一層近づけるべく、東海大学医学部と基礎的、
臨床的研究に取り組んでいることを紹介しました。第1 層の臨床試験により、同療法の安全性とビタミンC
の適切な投与量が確認されたこと、また、動物実験によって確認された抗腫瘍効果などを、データを示し
ながら発表しました。

高濃度ビタミンC点滴療法の適応

さらに、高濃度ビタミンC点滴療法の適応がある方として、以下のポイントをあげました。

  1. 有効な標準治療(手術、抗がん剤、放射線治療)がない例
  2. 標準治療の効果が不十分な例
  3. 再発予防、寛解期間の延長を目指す例
  4. 標準治療の効果増強・副作用軽減を目指す例
  5. QOL(生活の質)の改善を目指す例

5.のQOLの改善については、「患者さんやご家族にとって、その方が“どのくらい生きたか”と同じくらい、“いかに生きたか”、も重要だと考えています。」と澤登は語りました。加えて、余命半年を宣告されても、病院で寝たきりですごすのか、家でぎりぎりまで自分らしく生きるのかというのは、エビデンスでは語ることができない重要な点ではないかと述べました。

高濃度ビタミンC点滴療法のメリット

最後に澤登は、高濃度ビタミンC点滴療法のメリットとして、以下の点を紹介しました。

  • がん治療としては副作用がほとんどない。
  • 抗がん剤や放射線療法と併用できる(すべき)。
  • 治療手段がないといわれた症例に対しても行うことができる。
  • 栄養状態や全身状態の低下を防ぐ・遅らせることができる。 →QOLの改善

また、本治療を安全に受けるために、(1)必ず主治医と相談する。(2)標準治療(手術や抗がん剤・放射線 療法)を優先させる。あるいは標準治療と併用する。(3)がん治療経験が豊富な(がんの専門医がいる) 医療機関を選ぶ。(4)保存剤のないビタミンC 製剤を用いることを挙げました。

高濃度ビタミンC点滴療法と標準治療の併用によりホジキン病を克服された
 患者様の治療体験談

次に、同クリニックの患者様で、悪性リンパ腫の一種であるホジキン病を克服された患者様より、ご自身の治療体験談をお話しいただきました。この患者様は、2010 年にホジキンリンパ腫の告知を受けました。もともと、抗がん剤に対してネガティブなイメージをもっておられ、当初は高濃度ビタミンC点滴療法単独の 治療を希望されました。しかし、血液内科が専門の澤登より、「悪性リンパ腫は化学療法が非常によく効く病気であること、標準治療との併用が効果的である。」という話をさせていただいた結果、澤登が以前勤務していた日本赤十字医療センターで化学療法と放射線治療を受けながら、高濃度ビタミンC点滴の治療に取り組まれました。治療を併用されたことで、

  1. 抗がん剤の副作用が比較的軽度ですんだこと、
  2. 放射線の跡や、検査の際に縫った傷が早く治ったこと、
  3. 主治医の先生と澤登の連携がとれていて安心だったこと

などのメリットを挙げられました。治療が無事に終了し、寛解状態にある現在も、再発の予防のためにも、月に1回程度の通院を続けていらっしゃいます。

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三番町ごきげんクリニック 広報担当:市川美穂、大谷恵
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